atelier Mio

diary

ビスケットの缶

2021 / 07 / 28  19:12
ビスケットの缶
詩人の四元康祐さんと、哲学者István Zoltán Zárdaiさんによる、メアリー・ミジリー生誕百年記念プロジェクト「ビスケットの缶の中の手紙」の、編集デザインをお手伝いしました。
両面表紙(左は英文、右は和文)という遊び心のある学術的な書籍。本来なら恐れ多く背筋が伸び緊張感のあるところですが、ダンディでユーモアのセンスのある四元先生のおかげで、楽しく素敵な気分でお手伝いできました。

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この本を作るにあたっては、昔働いていた教文館洋書部や東京工業大学のドイツ語研究室、そして大好きだった銀杏書房さんの本棚に並ぶ海外のペーパーバック(ドイツのレクラム文庫、イタリアのEinaudi叢書、イギリスのペンギンブックスなど)の「景色」が、とっても役に立ちました。
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「しのいえ叢書」のロゴは、イタチの足跡。四元先生のご実家の天井裏に住むイタチへの先生の想いを元にデザインしました。実は、その家を建て替えて新しい私設図書室を造られることになっており、先生は「イタチ一家を追い出して申し訳ない」と、心を痛めていらっしゃったのでした。
ふわっと軽い紙質や本としての存在感も海外の安価なペーパーバックに近づけたくて、印刷製本は、自費出版の印刷に定評のある国立市のアールズデザイン(旧ゴトー印刷)さんにご相談しました。美しく仕上げてくださって本当にありがとうございます!

四元先生を引き合わせてくださった詩人の和田まさ子さんにも、この場をお借りして感謝いたします。

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駄菓子や「くにちゃん」

2021 / 07 / 27  12:25
駄菓子や「くにちゃん」
くにたちで15年、「子どもの居場所」活動を続けていらっしゃる駄菓子や「くにちゃん」は、地域の子ども支援活動のパイオニア的存在。この15年の活動の中で、地域の大人たちに見守られ、寄り添われ、そして成長して巣立って行った子どもたちがたくさんいます。代表の吉村さんは、穏やかでやさしく、清楚で上品な私の憧れの女性です。

先日、15年間の「子どもの居場所」活動の紹介と、「くにちゃん」から生まれたアイロンビーズ師匠こと、市川正人くんの作品展示が旧くにたち駅舎にて開催されました。開催に合わせて、私はパンフレットやフライヤー作成をお手伝いしました。イベントは終了しましたが、パンフレットは国立市富士見台の「人間環境キーステーション(KF)」にて配布されています。お近くにお越しの際、また、機会がありましたら、手にとっていただけると嬉しいです。また、活動を続けるみなさんへのご支援も、よろしくお願いいたします。

●駄菓子や「くにちゃん」

レーズンサンド

2021 / 06 / 26  00:39
レーズンサンド

実は私、レーズンが苦手で。レーズンサンドもレーズンを全部くり抜いて、レーズンは息子に食べてもらっていました。「レーズン無しレーズンサンドがあれば売れるのに」と思っているくらいです(ごめんなさい)。

でも、このレーズンサンドは、作り手(立川のCAFE SOMMEILLER)さんが丁寧に「レーズンサンド」として完成させた小さな世界があり、ここからレーズンを取り出したりしたら、間違いなく世界を壊してしまう。そう、感じました。

バターが香るサックと分厚い、それだけでも充分美味しいバターサブレ。ほどよい甘さのクリームとレーズンの酸味のバランス。そして、ほのかに香る大人のラム。要冷蔵なので、冷やしてからいただくのですが、クリームがしっかりとサブレをつなぎ、ひんやりしっとりしたレーズンの食感がリッチに感じられます。

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この「レーズンサンド」は、すみや(料理研究家 角田真秀さん)のオンラインストアの商品の撮影現場でいただきました。私は今、すみやさんが多摩地域の農家さんや飲食店さんのコロナ禍での販売促進を応援するために制作なさってる、フリーペーパーの編集をお手伝いしています。

この写真は、私が撮影したものですが、オンラインストアの写真は、アンドプレミアムなどで活躍なさっている吉森慎之介さんというカメラマンさんが撮影なさっています。雰囲気と構図を瞬時に判断する目を持つ素敵なかたです。写真もぜひご覧ください(以下のURLより)。

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販売は1週間に1回で、カートが開くと瞬時に売り切れてしまうそうです。わたしは来週のタイミングで、お中元用をゲットしようと思っています!
https://sumiyalife.stores.jp/

真っ赤なスープ

2021 / 06 / 14  00:21
真っ赤なスープ
今日は、料理研究家ユニットすみやさんから、「はまぐり」かと思うくらいに大きな「あさり」をおすそ分けいただき、夜はスンドゥブにしました。
フライパンの中、キムチの漬け汁スープでグツグツと煮えたぎるアサリと、湯気とともに台所いっぱいに広がる海の香り。旨味が凝縮された熱々の真っ赤なスープを、ハフハフアチチと口に運んでいたら、体の隅々の毛細血管がチリチリと発動、急におなかの中から元気が湧いてきました。
実はこの1週間、とてもお世話になった方が逝去され、あまりのショックで見える世界が色を失ったような日々を過ごしていました。けれども、毎日やってくる真新しい朝と、日常生活の中にある小さなキラキラ、大地や海の旬の恵、そして私を必要としてくださる方々のおかげで、世界に色が戻ってきました。

全てのものが「いのち」につながっている毎日。いま、この時を一つずつ、大切にしていきたいと思います。ありがとうございます!と、改めて。

冷やし中華始めました。

2021 / 06 / 06  14:47
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20日の10+さんでのワークショップ参加者の方々からいただいたリクエストに、なるべくお答えできるよう、空き時間にいろいろな作例を作っています。

これは、自然光の逆光、順光、蛍光灯と白熱灯での、写り方比べ用に撮影したもの。同じ「冷やし中華」でも、光や灯りで随分変わるという作例なのですが、比較するとわかりやすいかな。どうでしょうか。

冷やし中華は、我が家の定番、国立の亀製麺さん。ホームページも新しくなって、オンラインで購入できるようになりました!愛嬌たっぷりの亀さんのイラストは谷山彩子さん。
撮影後につるっと食べて、息子から「とうもろこしがのってないから、この冷やし中華は映えないね。」と言われてガーン。要再撮影...。でも、おいしいから何度でも( *´ސު`*)ok

●亀製麺さん