diary

2023/09/10

母めし一汁三菜

贅沢
「【マイナビ文庫】季節の献立 一汁三菜 旬の野菜でからだを整える母めし153品」私の手元にも届きました!この本は、2016年に発行された本を再編集して、文庫化したもの。こうして並べると、文庫本はちっちゃいですね。

2015年当時の私は、やぼろじの今のアトリエと同じ部屋の机を(チョコンと)お借りしてお仕事をしていました。その時に、母屋の大和室とキッチンで食堂をしていたのが、著者の大久保 久江さん率いる「母めし」を提供する「やまもりカフェ」のみなさんでした。

やぼろじのある国立の谷保周辺には、東京都内でありながら希少な農地が残っていて、農家さんたちが多品目の旬野菜を作っていらっしゃいます。市内の直売所やしゅんかしゅんかさんに行けば、朝採れの旬の野菜が手に入る、なんとも贅沢な環境です。
そして、この本は、春夏秋冬の旬野菜を地場で調達・調理して、移ろう四季に合わせて1年かけて撮影するというとても贅沢な本でした。谷保とやぼろじという環境があったから、大久保さんややまもりメンバーがいらっしゃったから、そして、この企画を通してくださった編集者さんの手腕があったからできた、私にとっては奇跡みたいな本です。

「母めし」は、日本の風土がはぐくんだ、昔ながらのごはん。
初めての組み合わせの目新しさや、エッジのきいたスパイスや調味料を使ったお料理はありません。でも、だからこそ、忙しい日々でも、毎日無理なく肩の力を抜いてできるお料理ばかり。
シンプルな味付けなので「旬の野菜の素材」の持つ味わいや大地の力が、いきいきとしています。
もう、こんなに贅沢な本の編集はできないだろうなあと思いながら、私なりの「母ごころ」込めて、編集したので、文庫本化はとても嬉しかったです(実際にもうこれ以上のレシピ本の編集はできないだろうなあと思います)。

ぐるりと一周回って、やぼろじに戻ってきて、当時編集した本がこうして文庫化されてまた手元に戻ってきて、なんだか感慨深い私なのでした。
大久保さん、やまもりの元メンバーのみなさん、文庫化、本当におめでとうございます!


●【マイナビ文庫】季節の献立 一汁三菜 旬の野菜でからだを整える母めし153品